2012/01/12

勝ち目のない戦い。

その敵は、私が生まれた時から傍にいる。
もう何年の付き合いになるだろう。
一向に仲良くなれない。
いや、一生仲良くなれないだろう。
私も嫌いだが向こうも嫌いなハズだ。
何故なら、私が敵の長所を生かしてあげないからだ。

そして今日も敵は爆発的に猛威を振るった。

じゃが芋と油麩の煮物。
美味しく出来上がる予定だった。
敵は不穏な笑みで鍋から私を見ている。

どうせ、今日も美味しい物が作れないんだろうと言わんばかりに。。

ムキになった私は沢山つゆを入れてやった。

今日は私の言う事を聞いてもらうわよ。覚悟はいいかしら。

勝ったと思い込んでいる私は、味見をして愕然とした。

......今日も負けた。
完全なる敗北である。
戦略を立て直さなければならない。
しかし、敵は出来上がってしまった。

どうしよう。こんなマズい物、私は食べたくない。
捨てるワケにはいかない。
亭主が汗水たらして稼いだカネで買ったものを無駄にはできない。

そうだ!汗水たらして働いた人に食べてもらおう。
汗も水も出してるワケだから塩分が少なくなっているだろう。

なんて強引な愛情だろうか。

※画像は私の料理ではありません。(そんな事言わんでも分かるわ!)





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